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2022.08.08

巾木とは?

巾木とは、壁と床の取り合い部分に取り付ける部材のことをいいます。
読み方は「はばき」と言って、「幅木」と書く事もあります。

巾木の役割は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、壁と床との緩衝材という役割。

大工さんは壁と床の間にわざと隙間を設けています。
これは、ぴったりと隙間なく施工するのが難しいこともありますが、壁や床を温度や湿度で伸縮する無垢材を使った場合などは、“逃げしろ”を設けることで床鳴りやたわみを防ぐことができるのです。この隙間がある事で、床や壁が多少動いたとしても力を逃がす事ができる上に、工事の施工性が向上します。巾木がないと、この隙間にゴミが溜まったり、隙間風が入ったりしてしまいます。

2つ目は、衝撃から壁を守る役割。
床の隅は掃除機、モップや雑巾がぶつかったりするところです。また、お子さんが走り回って壁に足をぶつけてしまう事もあります。
それだけ、巾木が付いている場所と言うのは汚れたり破損しやすい部分になります。
巾木はこうしたダメージから、壁紙や塗り壁を守ってくれるのです。

巾木の種類は大きく分けて、木製巾木とソフト巾木の2種類あります。

木製巾木は、その名の通り木でできている巾木です。
床がフローリングだったり、壁面が木目調だったりする場合は、木製巾木にしている家も多くあります。
一方で、ソフト巾木とは、軟質塩化ビニルでできた幅木のことです。木製巾木と違い、柔らかい素材でできているので、壁がカーブしていてもピッタリと合わせられます。着色やプリントができるため、木目調・大理石調・アルミ風等、ソフト巾木のデザインは色々あります。
家のインテリアやリノベーション、リフォームの建具に合う幅木を選ぶことで、部屋を広く見せたり、統一感のある部屋にしたりすることが可能です。

また、巾木は、出巾木と呼ばれるものと、入巾木と呼ばれるものの2種類存在します。

・出巾木
壁の下側に巾木が確認できる場合は、出巾木と呼ばれるタイプの巾木
これは、室内側に巾木が設置されているタイプのもので、強度を重視したいときや、壁に傷がつく恐れがあるときは、出巾木がおすすめです。

・入巾木
一方で、入巾木と呼ばれるタイプは、壁の中に巾木を収納したタイプのことです。
室内側からは巾木が目立ちませんが、施工取付に手間がかかるので、費用を追加請求される可能性が高いですし、コスト的にも純粋に高額になります。
また、掃除機などから壁を守るという効果が出巾木に比較して、弱いように思います。

木巾木・ソフト巾木・出巾木・入巾木等、巾木は材質や色、設置方法で部屋の雰囲気がガラリと変わります。どんな巾木を付けるかというのは、リノベーションでは重要な要素になるので、色んな巾木のサンプルを確認することをおすすめします。